伊那フィル団員のオススメ音楽
〜伊那フィルからのお知らせ〜
+第22回定期演奏会+
2009年12月6日(日)
開演 14:00
長野県伊那文化会館
シューマン:交響曲第3番 「ライン」
〜プロフィール〜
伊那フィルハーモニー
交響楽団


〜今回の記事〜
伊那フィル バイオリン奏者
上田 高則さん
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上伊那唯一のオーケストラ、伊那フィルハーモニー交響楽団
伊那谷の音楽シーンを作っていると言っても・・・いいんじゃない?
とにかく、音楽漬けの毎日を送っている伊那フィル団員さんに
音楽について"なんでも"語っていただくコーナーです。
クラッシックはもちろん、音楽だったらなんでもあり!

〜サン=サーンス 交響曲第3番ハ短調 作品78「オルガン付き」〜
日本で「オルガン」というと、教室の片隅にあった「リードオルガン」が一般的なのかもしれませんが、クラシック音楽の世界では「パイプオルガン」のことを指します。楽器の女王といわれ(楽器の王様はピアノ)、コンサートホールや教会等に設置されている、パイプがたくさん並んでいる楽器です。大きさもいろいろありますが、長野県で大きいオルガンとなると、松本市のハーモニーホールに設置されているオルガンになるでしょうか。

そんなオルガンの響きを大好きになったきっかけの曲が、サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」です。フランス出身の作曲家でオルガニスト、ピアニストでもあったサン=サーンスは、交響曲にピアノの連弾とパイプオルガンを巧妙に取り入れ、独創的な交響曲に創りあげています。
この曲は2つの楽章で作られていて、さらにそれぞれの楽章が第1部と第2部により構成されている、通常の交響曲のようで、でも新しいスタイルを追い求めた、サン=サーンスの熱い思いが注ぎ込まれている曲です。

初めてこの曲を聴きに行ったのが、大学1年の冬でした。それ以来この曲にはまり、そして「どこのホールのオルガンがこの曲に合っているのか?」と気になり、「オルガン付き」のコンサートがあれば、西へ東へと聴きに出かけていました。首都圏のオルガンがあるホールはほぼ全て聴き回り、それに飽きたらず、静岡・愛知・京都・大阪と遠征して・・・。
いろんなホールを聴き回りましたが、そのなかでの一押しは、横浜の「みなとみらいホール」。ここのホールはオルガンの響きがとても心地よく、ホール全体がオルガンの音で満たされ、そして全身がオルガンの音に包み込まれて、聴いていてとても癒されます。オルガンの音も、バランスが取れた音色で、オルガン曲だけでなく、オーケストラとの共演にも理想の音作りがされていて、本当にこの曲にぴったりの楽器だなと思います。
今でも年1回は、みなとみらいホールでの「オルガン付き」のコンサートを聴きに出かけ、癒しと活力の源となっています。もちろんサン=サーンスに限らず、バッハやブクステフーデなどのオルガン曲を聴いても、とても良いです。

しかし、楽器をやっている人間としては聴くだけではなく、一度はオルガンを弾いてみたい!そんな野望を抱いて数年、とある地方都市にいたときに、コンサートホールのオルガン講座の募集を発見し、ついにその夢を叶えたのでした。そしていつかは「みなとみらいホール」のオルガンも・・・。

お気に入りのCDは、ダニエル・バレンボイム指揮/シカゴ交響楽団です。このCDはオルガンパートを別に録音し、オーケストラの演奏と合成したものですが、荘厳なオルガンの響きとオーケストラの響きがうまく融合していて、とても合成しているとは思えない、すばらしい仕上がりになっているCDです。

♪オススメCDはこちら♪

オルガンの音や音楽にあまりなじみのない方も多いかと思います。横浜まではちょっと遠いですが、松本のハーモニーホールで「100円オルガンコンサート」を定期的に開催していて、気軽にオルガン音楽を楽しむことができるので、こちらもおすすめです。

2009/11/07 UP